「自分の中で追い込まれたんです」…直撃撮!元中日コーチ・門倉健が初めて明かした「失踪の真相」
記者に強い視線を向けてこう語るのは、元中日コーチの門倉健(かどくらけん)氏(50)だ。失踪(しっそう)騒動から早3年、門倉氏本人が初めて行方不明となった真相を明かした――。
門倉氏の発言を紹介する前に、騒動を振り返ろう。事件が起きたのは’21年5月15日だ。中日の二軍投手コーチだった門倉氏は、同日の練習を無断欠席し音信不通に。約10日後に球団へ直筆の退団届が届き、表舞台から姿を消した。
「一度は神奈川県内に住む家族のもとに戻ったんですが、再び何度か行方をくらました後、家族とは完全に連絡が途絶えたそうです。奥さんや娘さんは辛かったでしょう。本人は知人を頼って、北陸や関西地方を転々としていたとか。関西から戻ると、埼玉県内の実家に身を寄せていたようです」(スポーツ紙担当記者)
失踪の明確な理由は不明だ。メディアを中心にさまざまな憶測が流れた。
「中日ファンだった女性Aさんと、男女の仲になったという話があります。お互いパートナーのいるW不倫だったとか。門倉さんの家族のもとには、二人の親密さがうかがえる写真や手紙が届いたそうです。門倉さんはAさんとの関係を否定していましたが、次々に送られてくる写真で精神的に追い込まれ、行方をくらましたといわれています」(門倉氏の知人)
門倉氏は現在、どこで何をしているのだろうか。FRIDAYは関東圏内の運送会社に勤めているという情報をつかみ、勤務先の営業所近くで門倉氏を直撃した。
――今の会社にはどれくらい?
「1年くらいです。以前は他の運送会社にいましたが、縁があって今の会社を紹介されました。過去のことも出さずに、やりやすい環境を作ってくれるんです」
――過去にいろいろありました。
「世間の方々にはご迷惑をかけましたし、謝罪しなければならないという気持ちは常に持っています。自分の中で、なかったことにしちゃいけないと……」
――なぜ突然コーチを辞めた?
「ちゃんと説明しなければならないのはわかっていますが、言えないこともあるワケなんですよ」
――家族のことなど関係ありますか。
「そういうのも……。いや、野球の中でそういうものがあったんです。コーチとして人の人生を預かる責任がありましたが、ちゃんと物事を伝えられない。教育ができていない歯がゆさがありました。若い選手たちを上(一軍)で投げさせたいという気持ちが強すぎました。プライベートな問題はほんの少し。それ以外のことで、自分の中で追い込まれたんです」
――他のコーチはそこまで……。
「重く受け止めすぎたのかもしれません。もっと簡単に考えれば良かったのかも」
――悩んだ末の決断だった?
「なんだろう。その時の気持ちは、何がなんだか本当に今でもわからなくて……。正直、これが実際の話です」
――治療はされたんですか。
「1年半ぐらい精神安定剤を服用していましたが、今はもう飲んでいません」
――繊細で割り切れない部分があった?
「騒動が起きた時、違うことをけっこう書かれたんですよ。裏社会と繋(つな)がりがあるとか、借金をすごいしているとか」
――奥さんとはどういう状況ですか。
「離婚しました。もう1年くらい経つかな。子供とも連絡を取っていません。ボクから連絡するのも気分悪いだろうし」
――コーチに戻る話は?
「韓国からオファーがありました。でも、自分の気持ちが整うまでは待ちたかったんです。野球には関わり続けたいです。野球教室もやっていますし、いずれは野球に恩返ししたいと思っています」
しかし、一度失踪騒動を起こした門倉氏の前途は洋々ではない。再びプロ野球の舞台に立つには時間がかかりそうだ。