名電野球部に女子部員爆誕!男子に混ざって部活!!
黒詰拓也
2024/3/22 07:00(最終更新 3/22 07:00)
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今春、愛工大名電にプレーヤー兼マネジャーとして入部する口田美羽さん。「不安もあったが、今はポジティブに考えている」と笑顔を見せる=愛知県春日井市の同校グラウンドで2024年2月11日午前11時半、黒詰拓也撮影
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に出場している愛工大名電(愛知)に今春、初の女子プレーヤーが誕生する。1955年の創部以来、米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチローさんらを輩出してきた強豪野球部に入部する口田美羽さん(15)には夢がある。イチローさんの草野球チームと高校女子選抜との交流試合に出場し、偉大な先輩からヒットを放つことだ。【黒詰拓也】
「選手として」監督から提案
名古屋市に住む口田さんは1歳下の弟の影響で、小学2年の時に地元の野球チームに入った。当時のチームメート約30人中、女子は自身も含めて3人と少なかったが、気にならなかった。特にバッティングが楽しく、「試合に勝てば、みんなで喜び合える」という野球の魅力に夢中になった。一塁や外野を守り、4年からレギュラーになった。
中学生になっても熱は冷めず、愛知県内の女子中学生で作る軟式チームに所属。学校の部活動で陸上部に入って体力をつけながら、2年の時には東京で行われた全国大会にも出場した。打線の中軸を担い、3年の時は主将も務めた。硬式野球にも興味を抱き、高校は女子の硬式チームがある県外の強豪への進学を考えていた。
転機は昨夏。…
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