“タツナミブートキャンプ”から早々に離脱 中日・中田翔(34)が漏らした本音「腰の張りを額面通り受け取る者は少なかった」
昨季、2年連続の最下位に沈んだ中日。救世主として立浪和義監督(54)から迎えられたのが、中田翔内野手(34)だ。その中田にアクシデントがあったのは、春季キャンプ中盤の2月16日のこと。突然、腰の張りを理由に練習を早退したのだ。
巨人時代から腰痛で登録抹消されることもあった中田。腰に抱える“爆弾”が懸念されたが、
「翌日には全体練習に復帰し、自身の公式SNSにも『やりきりました!』と投稿。それもあり、じつはチーム内で“腰の張り”を額面通り受け取る者は少なかった。適当な理由をつけて早退したというのが大勢の見方です」(球団関係者)
「中日のキャンプは、とにかく全員を鍛えぬくのが特徴」
近年、野球界はキャンプでの全体練習を短くして、個別練習を長くするのが主流。対して、中日キャンプは伝統的に全体練習時間が長いことで知られる。PL学園出身の立浪監督がその伝統を途絶えさせるはずがなく、
「中日のキャンプは、とにかく全員を鍛えぬくのが特徴。さらに今年は、立浪監督のPL同期で盟友である片岡篤史氏が二軍監督から一軍ヘッドコーチに昇格し、より一層、過酷度が増しているのです。日が沈んだ午後6時になっても、室内練習場から野手のバッティング練習の打球音が聞こえてきます」(同前)
「予防線を張らないと、俺の体が壊れてしまう」
昨年まで中田が在籍した巨人は、若手には厳しいトレーニングが課されるものの、一軍レギュラー級やベテランは調整がメインだった。突如、“タツナミブートキャンプ”に放り込まれた中田。周囲には、
「予防線を張らないと、俺の体が壊れてしまう」
と漏らしているという。
「中田が腰に爆弾を抱えていることは事実で、この調子でキャンプに参加していたら、開幕までもたない。それでもお構いなしな立浪監督に対して、スタッフからは『あれでは選手もついてこない』と懸念する声もあがっています」(在名古屋テレビ局スタッフ)
キャンプ地ではすっかり新天地に溶け込んだ様子の中田。ファンから「大将!」と呼ばれ、笑顔で手を振るシーンも。チームメイトとのコミュニケーションも積極的に取っている。
「涌井秀章投手の協力を得て投手との会食の場を設けるなど、チーム状況の把握に努めています。一方、元日本ハム選手の個人マネージャーが準備した車に乗ってキャンプ宿舎と球場を移動するなど、“VIP待遇”は巨人時代と変わらず。今のところ立浪監督もベテラン扱いしていますが、いつ手の平を返すか分かりません」(同前)
“タツナミ隊長”の熱血指導に、中田はついていけるのか。