【晒し投げの翌日に炎天下で罰走】2年連続最下位の立浪中日 選手の心が完全に離れかねない「非情な練習」
立浪中日の今季が終了した。56勝82敗5分で球団史上初の2年連続最下位。借金26は今世紀チームワーストだ。今季の中日は試合の勝敗よりも球場外での騒動がSNSを中心に話題を呼び、「令和の米騒動」などが他球団ファンからもネタにされる状態に。10月4日の最終戦後のセレモニーでは、スタンドからは「辞めろぉ」「うるせえー」といった怒号とブーイングが飛び交い、いかに竜党にとってストレスが募るシーズンだったかがわかる。
すでにシーズン終了を待たずして来季続投が報じられていた立浪和義監督だが、このオフのチーム改革に注目が集まっている。これまでも京田陽太や阿部寿樹ら主力選手を放出するなど徹底的な「血の入れ替え」を断行。今季はすでに一部スポーツ紙が報じたように清原和博氏のヘッドコーチでの入閣の噂が浮上する(球団は否定)など、3年連続最下位という不名誉を避けるべく、これまで以上に大幅にメスをいれるのではないかと指摘する声は多い。
だが、球団OBはこうため息をつく。
「もちろん来季に向けて改革は必要だと思います。一軍だけでなく二軍もウエスタンの借金を独占するダントツの最下位で、選手が足りず捕手が一塁や三塁を守っている惨状です。高卒ルーキーが人手不足で酷使されて、ケガをするなんて負の循環も起きている。ただ、立浪監督や二軍監督の片岡篤司氏のPLコンビに、“ある一件”で選手たちの心が完全に離れてしまっているように感じられていて……2人が変わらない限り、選手たちは委縮してしまうのではないか」
この球団OBが指摘する“ある一件”とはなにか。
「SNSや選手、OBの間で話題になった『近藤の62球』ですよ。実はこの一件には後日談があるんです」(同前)
8月25日のDeNA戦。6点ビハインドの9回に登板したのは、この日2年ぶりに一軍昇格したばかりの左腕・近藤廉(25)。まだプロ3試合目の若手が一軍マウンドに上がったが、連打を浴び、味方のエラーもあり、8安打5四死球10失点の大炎上。苦しそうに投げる左腕に対し、立浪監督は座って腕組みしたまま動かない。「晒し者」となった近藤の精神的なダメージが懸念され、DeNAファンからもアウトを取る度に拍手が送られる異様な状況に。結局、1回を投げ終わるのに62球を要し、立浪監督は9回表の終了後即ベンチ裏へ消えていった。
中継中からSNSでは「晒し投げ」がトレンドに入り、対戦相手のバウアーが試合直後に激励のメッセージを送ったことをきっかけにOBからも続々と近藤を擁護する声があがった。
翌日の公示では、無失点に抑えた投手もいたにもかかわらず、この日登板した投手全員が抹消されている。近藤は以降、一軍に昇格することなくシーズンを終えたが、晒し投げ翌日にある騒動が起きていたという。
「翌日、近藤は二軍のナゴヤ球場に合流。前夜にあんなことがあり、意気消沈とした様子でしたがチームメイトからも“気にするな”と声をかけられて練習に参加したと言います。しかし、練習が始まるや、近藤は“外野ポール間走200本”の罰走をすることになったのです」(同前)
ポール間走は、ライト(もしくはレフト)ポールからスタートして、球場フェンスに沿って反対側のポールまでダッシュを行なう中距離のランメニューを指す。ポール間の距離は球場によって違うが、約150メートル前後。練習でよく取り入れられているメニューで通常は20本前後をこなすのが一般的だという。
「谷繫元信や吉見一起といった中日の功労者が、ナゴヤ球場は日本一熱いと語っています。屋外であることに加え、まったく風が吹かない球場で、熱中症で倒れる選手も少なくなかった。吉見は一番きついのが芝生の照り返しがあるポール間走だったといい、うまくサボっていたと明かしている。
もちろんプロは厳しい世界です。近藤に残されたチャンスも決して多くはないでしょう。しかし、今年のような酷暑で200本も走らせるというのは果たして選手の未来を真剣に考えたメニューだといえるのか。個人的には体罰としか思えません。“流石に酷いのではないか”という選手もいたが、片岡二軍監督は止めることはなかった。近藤は1日100本、2日間に分けて走っていました」(同前)
この様子は他球団の関係者からも戸惑いの声があがっていた。近藤がポール間走をした日はオリックス二軍との公式戦があり、多くのオリックス関係者も目にしている。
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https://www.news-postseven.com/archives/20231005_1909856.html