ひろゆき、誤り指摘され「性被害者を増やしたいの? 頭が悪いの?」性犯罪と服装巡る論争続く
30日、実業家のひろゆきこと西村博之氏が自身の公式X(旧ツイッター)アカウントに投稿。「日本ファクトチェックセンター」の主張に反論した。
ひろゆき氏は、『中日スポーツ』(中日新聞社)のネットニュースを引用し投稿。同記事は、日本ファクトチェックセンターとひろゆき氏が論争を繰り広げていると伝えている。日本ファクトチェックセンターは、2022年に設立したインターネット上の誤情報・偽情報の対策を行なう非営利の機関だ。
同機関が30日、ひろゆき氏の「『服装と性犯罪の被害は絶対に関係がない』は嘘です」という持論に対し調査、主張は「誤り」と判定する記事を公開。ひろゆき氏が根拠とした海外の調査結果について、原文の内容は「挑発的、刺激的な行動」であって「服装」ではなく、「逮捕された性加害者のほとんどは被害者の服装を覚えていない」と指摘した。それに対しひろゆき氏が反論、和訳の解釈に誤りがあり「服装」という意味も含まれ、「性被害と服装と無関係と言うのはデマですよ」と応戦、「”ファクトチェックセンター”という名前でデマを流すのは悪質」と挑発したと伝えている。
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記事では、更に同機関の編集長が自身のXアカウントでさらに反論したと締めくくっており、これに対してもひろゆき氏は同日Xアカウントで反論を投稿。「日本 ”被害者が挑発的な服装をしていた 5.2%” アメリカ ”挑発的、刺激的な行動(服装含む)4.4%”」と、性被害の原因調査結果と思われるデータを記載した上で、「”性被害と服装は無関係”と主張するには、ゼロでなければならない。”性被害と服装は無関係”デマを流す人は、性被害者を増やしたいの? 頭が悪いの?」と、更に挑発した。
この終わりの見えないやり取りにSNSでは「因果関係がゼロではないって言ってるだけの子供の屁理屈じゃん」「え? それは原因じゃなくない?」「また、勝手な論点ずらしが始まった」と、ひろゆき氏の主張が論点のすり替えだと指摘する声も見られた。
しかし、『バイキング』(フジテレビ系)や『ミヤネ屋』(日本テレビ系)など多数の情報番組に出演している心理学者・藤井靖氏は、「日本ファクトチェックセンターは、どの立場・レベルからの‘’ファクト‘’を判定しようとしているかが不明で、存在意義が分からない」とした上で「少なくとも今回のひろゆき氏の言説を『誤り』とするのは無理があり、その判定を間違いないとするならば、感情的かつ恣意的な判定と言わざるを得ない」と、ゼロとは言い切れないことを誤りとしたことの問題点を指摘した。
DJ SODAさんの性被害告発が発端となった「服装と性犯罪の被害の関係」論争だが、ひろゆき氏と日本ファクトチェックセンターは主題から外れた論争となっているようだ。
<このニュースへのネットの反応>