【芸能】ジョニー・デップ、カンヌ映画祭でのスタンディングオベーションに涙 記者会見では「復帰作」と呼ばれることの心境明かす
ジョニー・デップ(59)の主演映画『Jeanne du Barry(原題)』が、カンヌ国際映画祭のオープニングで上映された。映画が終わると会場から長いスタンディングオベーションが沸き起こり、ジョニーは感動のあまり涙ぐんでいたという。翌日、ジョニーは記者会見を行い、2020年に元妻アンバー・ハードに対する裁判で敗訴した後、出演映画からの降板を要求されたことに言及した。
現地時間16日、フランス南部のカンヌで「第76回カンヌ国際映画祭」が開幕した。式典のオープニングでは、ジョニー・デップの主演映画『Jeanne du Barry(原題)』がプレミア上映された。
フランス人の女優兼映画監督・脚本家のマイウェン(Maïwenn、47)による同作は、フランス国王ルイ15世(在位1715年‐1774年)の公妾ポンパドゥール夫人の死後、最後の公妾となりヴェルサイユ宮廷に仕えたデュ・バリー夫人の物語を描いたものだ。ジョニーがルイ15世を、マイウェンがデュ・バリー夫人を演じている。
同作がカンヌのオープニングで初披露されると、観客から7分間のスタンディングオベーションが沸き起こった。米誌『Variety』や米ニュースメディア『CNN』などが公開した動画によると、ジョニーは観客に手を振り、感動のあまり涙ぐんでいるような様子が見受けられた。
翌17日には記者会見が行われ、ジョニーは2020年に映画『ファンタスティック・ビースト』を降板した時のことについて言及した。
ジョニーは同年、元妻で女優のアンバー・ハード(37)へのDV疑惑を報じた英紙『The Sun』に対する名誉棄損訴訟で敗訴した。その後、ジョニーは映画『ファンタスティック・ビースト』3作目からの降板を要請されたため、同意したことを発表していた。
会見でジョニーは、映画から降板を要求されたことについて「僕は、ハリウッドからボイコットされたとは思っていない。なぜなら、ハリウッドのことは考えていないからだ。僕自身、これ以上ハリウッドを必要としていないんだ」と明かし、こう続けた。
「不思議でおかしな時代だよ。誰もが自分らしさを出したいのに、それができないんだ。人々は、目の前にいる人と同調しなくてはならない。そんな人生を送りたい人には、幸運を祈るよ。」
ジョニーはアンバーとの英国での名誉棄損裁判後、ハリウッドの映画界から遠ざかっていた。2022年1月には米誌『Variety』が、マイウェンの次回作でジョニーがルイ15世を演じることが決定したと報道。同年夏から撮影を開始すると発表した。同年4月には米国でアンバーの寄稿文に対する名誉棄損裁判が開始され、ジョニーが勝訴。その後、ジョニーは生前のジェフ・ベックとヨーロッパツアーやレコーディングを行うなど、ミュージシャンとしての活動を続けていた。そして8月には、フランスの制作会社「Why Not Productions」による映画『Jeanne du Barry』のティーザーが公開されていた。
会見でジョニーは、同作がスクリーン復帰作と呼ばれることについて、このように明かした。
「世間の人々は、カムバックという言葉が世間で交わされ、それをキャッチフレーズみたいに使われるのを見たり聞いたりしただろう。『彼はカムバックするようだ』『彼がカムバックした』とね。」
「僕はカムバックという言葉に疑問を持ち続けている。なぜなら、僕は決して消え失せてはいなかったからだ。実のところ、僕はここから45分ほど離れた場所に住んでいる。人々は当時、何らかの恐れがあって連絡するのを止めたのかもしれない。だが僕は姿を消したわけではない。家でのんびりしていたんだよ。」
画像2、4枚目は『Festival de Cannes 2023年5月16日付Instagram「Après son Prix du Jury en 2011 pour Polisse」』『Variety 2023年5月17日付Twitter「Johnny Depp ignores Hollywood’s boycott against him」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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