【芸能】コムアイ、アマゾンで出産へ パートナー太田光海が胎児の旅を映画化
1 フォーエバー ★ :2023/05/05(金) 13:03:31.39ID:ecYAcuC89
nippon.com
松本 卓也(ニッポンドットコム)
パリとマンチェスターで学び映像人類学の博士号をもつ異色の映像作家、太田光海。アマゾン先住民の生活を記録した『カナルタ 螺旋状の夢』で2021年にデビューし、多くの観客に未知の世界への扉を開く。その一人が音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」脱退を発表したばかりのコムアイだった。パートナーとなった二人は、アマゾン先住民の村での出産に向け、胎児との旅を映画化することを計画。前代未聞のプロジェクトに挑む二人に話を聞いた。
『カナルタ』で生まれた一つの出会い
コムアイは水曜日のカンパネラ脱退を発表した約1カ月後の2021年10月2日、パートナーの太田光海と出会う(撮影:花井智子)
世の中がコロナ禍に*いた2021年10月、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開された『カナルタ 螺旋(らせん)状の夢』(以下、『カナルタ』)。ミニシアターの中心的な客層である中高年が外出を控える中、ドキュメンタリーにはめずらしく若い観客が集まり、8週間のロングランという異例のヒットを記録する。このほか全国およそ30のミニシアターで上映された。
かつて「首狩り族」と恐れられたシュアール族が暮らすアマゾン熱帯雨林の村に、日本人の人類学者が単身乗り込み、彼らと生活を共にしながら、日常の細部を映像に収めた異色の記録映画だ。
監督は1989年生まれの太田光海。徹底して考え抜かれ、オリジナリティあふれる視点で切り取られた映像と被写体そのものの魅力もさることながら、それをほとんど独力で実現に導いた探求心、行動力に新しい世代の可能性を感じ取った人も少なくなかったはずだ。
『カナルタ』公開初日、太田は友人を介してある人物と出会う。それがコムアイだった。2012年の結成時からボーカルを務めた音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」からの脱退を正式発表してまだ1カ月も経っていなかった。
太田は、SNS等で『カナルタ』を積極的に広めてくれたコムアイと、メッセージのやりとりや対談を重ねるようになり、互いの理解を深めていく。
インドやアイヌの文化に学ぶコムアイにとって、共通の関心領域について人類学のアカデミックな視点から語る太田は新鮮に映ったに違いない。ヨーロッパでの暮らしが長かった太田は、ジェンダーやエコロジーなどの価値観を共有でき、打てば響くように会話が広がる日本人に、帰国して初めて出会えたような感覚を抱いた。
何より、境界を越えてさまざまな分野を横断し、関心事には軽々と飛び込んでいく柔軟さが互いに似ていると感じていた。とはいえ、しばらくの間、二人の仲は友人というよりは、会えばシリアスな議論を交わす知人といった感じだったという。
22年6月に唄のレッスンを受けるため、コムアイはインドへ旅立つ。先に乗り込んで友人たちを呼び寄せ、少数民族の集落を訪ねるなど、文化人類学のフィールドワークのような旅を共にした。太田も一行に加わって各地を巡るうち、それまでの硬いコミュニケーションがほぐれ、二人の仲が親密になっていく。
コムアイ 8月には二人で子どもを育てるイメージができていたと思います。基本的に人生をどうやって生きていきたいか、その時点で共有できていました。早いようだけど、それなりに時間をかけて理解し合った気がします。
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