【芸能】加藤浩次「『スッキリ』は役割を終えた」 テリー伊藤もいた17年前は「もっと寛大で緩かった」
朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)が3月31日の放送をもって17年の歴史に幕を閉じた。ネット上では、MCを務めた加藤浩次(極楽とんぼ)について「加藤さんの話し方や歯に衣着せぬ物言いが大好きでした。朝の番組でいないですよ、おかしいことをおかしいとハッキリ言える人なんて」と惜しむ声が少なくないが、彼はこの17年で時代が大きく変化したのを痛感し「『スッキリ』はもう役割を果たしたと思っている」と語っている。
人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系、2018年3月終了)にレギュラー出演中だった“狂犬”“暴れん坊”キャラの加藤浩次をMCに抜擢し、2006年4月に放送を開始した『スッキリ』。それまで日本テレビで同時間帯に放送されていたワイドショーは局アナ経験者か、沢田亜矢子や岸部四郎、峰竜太などの俳優が月曜から金曜まで司会を担当するケースが多かった。『スッキリ』のMCに加藤が起用された当時は「主婦層を中心とした視聴者に受け入れられるのか」と疑問視する声があがり、加藤自身も「1年くらいで終わるかも」と思っていたそうだ。
最後の出演となった『スッキリ』のエンディングで加藤は、19歳の時に15万円だけを握りしめて北海道から上京して34年、同番組で出会ったスタッフや演者の方々、そして視聴者の皆さんと過ごした17年が自分をここまで成長させてくれた―と心からの感謝を述べていた。ただここ10年で「時代がすごく変わった」と感じており、『スッキリ』がスタートしテリー伊藤がサブMCとして一緒に出演していた時、世間の空気は「もっと寛大で緩かった」と加藤は振り返っている。どんどん規制が厳しくなってきたことで良いこともあった反面、「息苦しい、生きづらい」と思ってしまう人もいたはずで、「そういう人の気の抜ける場所になればいい」と『スッキリ』は頑張ってきたのだが、その役割は「もう、僕は果たした」と加藤は説明した。
本来のMCとは出演者らの個性や考え方を尊重し、中立的な立場を守りながら番組の進行をサポートするのが役割とされているが、加藤浩次は言葉を選びながらもこれまで、自分の意見を率直に述べてきた。2019年の吉本興業(当時、加藤は所属)の闇営業問題でも経営陣に退陣を迫り、それが達せられないなら“俺は吉本を辞める”と進退について宣言し、賛否両論を巻き起こしたものだ。一方で東野幸治のように、バラエティ番組以外では「個性は出さず感情を入れず、自分が面白いと思われることは捨てる」という考えでMCとして番組に臨むお笑い芸人もいる。『スッキリ』の後番組『DayDay.』では元NHKアナウンサー・武田真一と山里亮太(南海キャンディーズ)がMCを担当するが、武田をサポートしながら山里がどんなMCぶりを見せてくれるのか期待している視聴者も多いことだろう。
画像3枚目は『スッキリ(日本テレビ) 2023年3月31日付Twitter「みんな一緒に!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)
<このニュースへのネットの反応>