【芸能】「ジャニー喜多川問題」追及できないNHKのジレンマ その一方で未契約者に“割増金ペナルティー”の強硬姿勢
1 Ailuropoda melanoleuca ★ :2023/03/24(金) 13:21:34.94ID:XzjvcFzo9
《SNS上では圧倒的な反響がありましたが、大手メディアは静かです》
2019年に87歳で死去したジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏によるタレントへの性的虐待について、3月7日にドキュメンタリー番組を放送した英公共放送「BBC」。プロデューサーのメグミ・インマン氏はこう話し、日本の大手メディアを暗に批判した。
「BBCのジャニーさんに関する番組について、大方の予想通り日本の大手メディアの大半が沈黙。民放はともかく、BBCと同じ公共放送のNHKもスルーした。NHKとジャニーズ事務所の癒着は、民放以上に深いですからね。見て見ぬふりするしかなかったのでしょう」(芸能ライター)
国民が支払う受信料で運営しているNHKだが、2021年度の受信料の推計世帯支払い率は78.9%で、約2割の世帯が未払い状態となっている。NHKは受信料の公平負担を徹底するため、4月1日から新たに改正された受信規約が施行される。受信料未払い者に対して「割増金」が課されることになったのだ。だが、NHKの放送そのものに公平性があるのかが問われている。
「若者を中心にテレビ受信機を持たない、持っていてもテレビをほとんど観ない“テレビ離れ”が加速する中、NHKは若者に人気のジャニーズのタレント、グループを連続テレビ小説や大河ドラマ、紅白歌合戦に起用しています」(大手芸能プロダクション幹部)
現在放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」には「Snow Man」の目黒連(26)が出演しているが、朝ドラのジャニーズタレント起用の歴史は古い。
■報道とエンタメを切り離せない
1989年の「青春家族」には元「SMAP」の稲垣吾郎(49)。93年の「かりん」には「Kinki kids」の堂本剛(43)。94年の「春よ、来い」には「TOKIO」の国分太一(48)。97年の「あぐり」には生田斗真(38)。2006年の「芋たこなんきん」には「TOKIO」の城島茂(52)といった具合だ。
「このほか『てるてる家族』(03年)に当時『関ジャニ∞』の錦戸亮(38)をはじめ、大阪局制作の朝ドラには、関西ジャニーズ勢の起用が目立つ。自社のタレントを売り出したい事務所の思惑と、視聴率を取りたいというNHKの利害が一致しています」と話す前出の芸能ライターはこう続ける。
「紅白歌合戦もジャニーさんが亡くなる前から所属タレントが出場歌手のほか司会まで務め、業界では“ジャニーズ祭り“と揶揄されてます」
“ジャニーズ祭り”と言われるようになったのは、13年の紅白歌合戦。白組の司会を務めた櫻井翔(41)の「嵐」のほか、「SMAP」「TOKIO」「関ジャニ∞」「Sexy Zone」が出場。翌年は、同年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の主演、岡田准一(42)の「V6」を加えた6組が出場。
「昨年、ジャニーズを支えてきた滝沢秀明(40)の電撃退所で、業界が激震。その年の紅白はさすがに出場枠が減るのでは言われましたが、ふたを開けてみると前年の5組から1枠増えて6組。いかにNHKとジャニーズが蜜月関係であることがわかります」(音楽プロデューサー)
NHKとジャニーズ事務所との関係を象徴しているのが、00年4月スタートの「ザ少年倶楽部」。業界ではジャニーズJr.の育成番組と呼ばれている。
「音楽バラエティ番組と謳ってますが、ジャニーズJr.がメインで出演するジャニーズによるジャニーズのための番組という要素が強い。民放ならともかく、公共放送がいちプロダクションの番組を制作するのが問題にならないところが日本らしいと言えるでしょう」(週刊誌記者)
ジャニーズ事務所との関係を深める一方で、NHKは受信料を支払っていない人に「割増金」という厳しい制度を課すという。
「NHKの使命は報道です。BBCと同じ公共放送が人権問題と言ってもおかしくないジャニーさんの性的虐待に黙認するというのは自殺行為です。今回、ジャーナリズムとエンタメを切り離せない日本の放送局のジレンマが改めて浮き彫りになりました。芸能だけでなく政治問題でも偏向ぶりが指摘されている公共放送に受信料を払いたくない、観たくないというのは当然の反応です。契約しないと割増金を支払わせるという強硬な姿勢は、国民の反発をますます強めることになるでしょう」(前出の芸能ライター)
NHKの良心に期待したい。
(本多圭/芸能ジャーナリスト)
https://news.yahoo.co.jp/articles/92987d72594ce01ad87c75ecd09856e41ea189cc