【芸能】 「太陽にほえろ!」ロッキー刑事役・木之元亮さん 前立腺がん患い全摘「徹の訃報はショックで…」
公開:23/03/06 06:00 更新:23/03/06 11:32
木之元亮さん(俳優/71歳)
「一番好きな刑事ドラマは?」と聞かれたら、1970~80年代に人気を博した「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)を挙げる人は少なくないだろう。
その「太陽──」のヒゲもじゃのロッキー刑事役でデビューしたのが木之元亮さんだ。特撮ドラマ「ウルトラマンダイナ」(TBS系)のヒビキ隊長役でも活躍した。木之元さん、今どうしているのか。
■「僕の殉職シーンは徹と神田の腕の中で息を引き取ったんです」
「去年、『太陽にほえろ!』で共演した(渡辺)徹の訃報を聞いたときはショックでした。『太陽──』の僕のカナダでの殉職シーンは徹と神田(正輝)さんの腕の中で息を引き取ったんです。
カットがかかったあと、一緒に泣いたのを懐かしく思い出します。彼とはジムで汗を流したこともあります。サービス精神旺盛だから、撮影後に渋谷などで飲むと、彼のヒット曲『約束』を歌ってくれました。ほんと、寂しいです」
東京・日本橋の喫茶店で会った木之元さん、悲痛な表情でまずはこう言った。
「実は去年、僕も大病をしました。春に受けた検診がきっかけで前立腺がんと判明し、6月にダヴィンチ(内視鏡手術支援ロボット)による全摘手術を受けました。やはり、がんと聞いて動揺しました。
入院も手術も初めての経験でした*。幸い放射線や抗がん剤治療などは受けずにすみ、手術後は1カ月療養しましたが、8月に始まった舞台稽古には間に合いました」
ここ2年は舞台が続き、今年は映画を撮る予定。
「一昨年は23年ぶりの舞台でした。『ダイナ』で共演した小野寺丈ちゃんに声をかけてもらい、もう一度俳優として板の上に立とう、と。結果的に、気持ち良くノリノリでできて自信になった。
もうジジイですが、『いらないよ』と言われるまで、俳優としてしぶとくいきたい。映像でも舞台でも、自分なりに気持ちのいい仕事を1本でも2本でもやれたら、というのが今の気持ちですね」
療養のため、身長184センチ、体重100キロと少し重くなったそうだが、長年、体づくりを怠らず、大病後の71歳とはとても思えない筋骨隆々の堂々とした体つきだ。
「鍛え始めたのは『太陽──』がきっかけ。デビューしたては、お金がなくてろくに食えないでしょ。鍛えてもいない。立ち回りをしようにもうまくできず、よく新人教育係のゴリさん(竜雷太)らに『何やってんだ!』と怒られたんです。
それで、これじゃ通用しない、とジムに通い始め、以来ずっと続けています。他に予定がなければ毎日のように通い、ストレッチ、バイク、筋トレ、パワープレートなどで鍛えているので、やり過ぎなぐらい(笑)。
でも、自分を追い込んで心拍数を上げ、心臓や肺を刺激して汗をかくと『生きてる!』という充実感が得られるんですよ。どんな現場でも、余裕をもって臨めます*。去年の舞台で若い子たちと一緒にやっても、『みんなの中で一番元気ですね』と言われたぐらいですよ(笑)」
確かに、木之元さんには明るいパワーがみなぎっている。
===== 後略 =====
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