【芸能】電撃ネットワーク・南部虎弾、糖尿病の悪化で18歳年下妻から腎移植も酒やめられず…妻「腎臓返してよ!」
こう話すのは、世界に名だたる過激パフォーマンス集団「電撃ネットワーク」のリーダー・南部虎弾(なんぶ とらた 71)。内容はまさに過激なのだが、その語り口はいたって穏やかだ。
騒動は、新年に都内の某会場で行われたイベントで起こった。ドライアイスを口に含む、正露丸を一気飲みする、煮溶かしたロウに顔を突っ込む、尻に挟んだ蛍光灯を割る……といった、電撃ネットワークにとっては通常(?)のパフォーマンスが続いていた。
終盤になり、「なんでも木槌で叩き潰す」というパフォーマンスが始まった。りんご、玉ねぎにボトルの中の漂白剤が、周囲に思いっきり飛び散ったのだ。会場内の盛り上がりは最高潮だったもののーー。
「実は、“出禁”て、初めてなんですよ。自分たちのパフォーマンスって、もともとこういうものですからね。お客さんはもちろん、会場側も分かっているものだと思っていたんですけど。でも、はっきり“出禁”といわれると、気持ちいいものですね。俺たちのやってきたことって、普通の場所にしてみたらそういうことなんだ、って証明ですから」
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しかし、長年の過激な肉体芸と不摂生は、南部の身体にやはり負担ではあったようだ。2011年に2型糖尿病を発症。症状の悪化による腎機能低下により、医師から再三人工透析を勧められるようになる。
「でも透析を選択したら、週3回は受けなくてはならない。地方営業や海外ツアーができなくなるわけです。投薬でなんとかならないかと、逃げていました」
だましだましで過ごしていたら、身体がついに悲鳴を上げた。糖尿病の悪化により自宅で倒れ、一時期は心不全の状態に。そのため心臓バイパス手術を受けた。なんとかこの世に留まることはできたものの、腎機能は低下の一途だった。
「医師に『生体腎移植がある』といわれたのですが、自分は血液型がRHマイナスで、同じ血液型でかつ適合しそうなのは弟くらいしかいませんでした。でも弟とは離れて暮らしているし生活もあるので、頼みにくい。どうしようかと思っていたところ、妻が『私のをあげる』って。
妻とは血液型が違ったんですが、検査結果で適合したため移植が可能でした。
それ自体が奇跡なのですが、長年連れ添った夫婦の場合、奥さんが旦那さんに腎臓を提供するのって、かなり珍しいらしいんです。旦那さんが奥さんに、というケースならまだあるらしいんですけど」
妻から「腎臓返してよ!」
由紀さんの腎臓のおかげで、現在はかなり体調が安定しているという。
「普段から身体を温めるようにするのと、水を2リットルくらい、たくさん飲むようにしています。本当はお酒をやめるのが一番いいんですけどね。
妻は俺に腎臓を提供する際、タバコをすっぱりやめたんです。で、『あなたもお酒をやめなさい』といわれているんですけど、どうしてもやめられないんですよね。だから最近は『腎臓返してよ!』なんて言われてます(笑)。
年齢が離れているからなのか、お互いに理想を押し付けないのか、これまでいさかいは数えるほどしかなかったですね。病気もあるから、あと10年一緒にいられたらいいですけどね。でも、人にも人生にも、あんまり期待はしないほうがいいです。何か起きたら考えればいい」