【芸能】 松重 豊、かつては力士になりたかったけど…転機となった出来事を語る
俳優の松重 豊が、自身の半生を振り返り、今後の抱負などを語った。
松重が登場したのは、1月14日(土)放送のJ-WAVEの番組『ORIENT STAR TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)。
仏教から見つけたヒント
松重は大学生のころから俳優の道を志し、卒業後は演出家・蜷川幸雄のスタジオに入団。多くの舞台に出演し、演技のキャリアを積むなか、映画、ドラマ、CMなどでも注目される存在に。
なかでも連続テレビドラマで初めて主演を務めた『孤独のグルメ』シリーズは10年続く大ヒット作品となった。2023年は大河ドラマ『どうする家康』(NKH)にも出演中。俳優のほかにも執筆業やラジオMCなど幅広いジャンルで活躍している。
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そんな松重の新著『あなたの牛を追いなさい』(毎日新聞出版)が、松重の還暦の誕生日でもある1月19日(木)に発売。
松重:『あなたの牛を追いなさい』って、なんの話かよくわからないと思うんですけれども、仏教の禅の入門書でもある「十牛図」という。要するに自分が牛を求めて追い続けて、その牛と格闘して、それを自分の家に持って帰ってきて、牛が自分のものになったと思ったとたんに、
自分と牛の見分けがつかなくなって、牛がいなくなって自分もいなくなって、すべていなくなって、そして世界が元に戻ってきて、最後は誰かになにか自分の得てきたものを伝えると。これは非常にわかりにくいでしょ?
市川:途中まではいけると思ったんですけど(笑)。
松重:非常に難しいんです。
市川:牛というのは、当時どうしても必要なもので、それがないと気づくところから始まり、探して探して、結果なにがなんだかわからなくて、自分がなんなのかもわからなくなるという。大事なものに気づくという流れですかね。
松重:なにを求めて生きているのかは非常にあいまいだったり、わからなくなったりする瞬間があるじゃないですか。僕も40代ぐらいのころにそういう壁にぶち当たったというか。
この先、自分がなにをやればいいのかわからないようなときに、僕は座禅とか般若心経もそうですけど、日曜日にいろいろなお寺へ「参禅会」という座禅をしに通ったりして。仏教ってすごくいろいろなヒントがあったんです。
自分の40代以降を生きる指標になったな、というのがこの「十牛図」でした。20年経って還暦というときに、別の対談でご一緒させていただいた枡野俊明先生に改めて「十牛図」というものをぶつけてみようと思って、それで対談を本にすることになりました。
2代目豊山からかけられた言葉
https://news.j-wave.co.jp/2023/01/content-1207.html