【芸能】にしおかすみこ、介護生活の苦労を明かす 介護保険制度の見直しで「厚労省の方に頑張ってほしい」
お笑いタレントのにしお*みこ(48)が21日、東京・紀伊國屋書店新宿店で行われた著書『ポンコツ一家』(講談社)の刊行記念イベントに登場した。
2007年ごろに『エンタの神様』にSMの女王様キャラで人気を博した。認知症の母、ダウン症の姉、いつも酔っ払っている父、元SM女王様の一発屋芸人という自分という“ポンコツ一家”のリアルを描いた。
2020年6月に引っ越ししようと思って、実家に行ってみたら認知症の母がいた。「認知症はすぐにはならない。兆候を見逃していた」と振り返る。現在、オフの日は朝5時に起床。「母が朝5時に起きるんです。1日の食事は作り置きをするんですけど、昼と夜は作り置きになるから朝は温かいものを母に食べてほしいんです。作っている時、母は人の悪口ばかり言うので、人の悪口を朝5時から聞きたくないので、ロックみたいな音楽をかけて分散させてます(笑)。買い物行ったり、おうちの中で家事全般をやる感じですね」と日常を語った。
「先を考えると、絶望的になる。先を考えたら不安しかない。考えないようにしてます。きょうか、あしたの朝ごはんぐらいまでにしています」とする。国や自治体に要望したいことを聞かれると「2024年に介護保険制度を見直すみたいなことがありますよね。正しくは認識できていないんですけど、どうしても介護する側、病気の方々や認知症の方々にとって、いい方に向かっている気がしない。厚労省の方が頑張っていると思うので、頑張ってほしいなと思います」としていた。
ロングヘアをなびかせ、SM女王様の漫談で人気を博し、『エンタの神様』に出演していたにしおか。現在48歳で、髪もショートヘアにカットしたにしおかが、愛を込めて「全員ポンコツ」と語る自分の家族と介護の物語。「壮絶なのに笑って泣ける!」