【芸能】北村匠海、4度目となる“僕”役 中川大志との主演は「宿命であり運命」
北村匠海と中川大志が1月19日、都内で行われた主演作「スクロール」の完成披露試写会に出席した。ふたりは同じ芸能事務所に所属し、小学生の頃から演技のレッスンを積み切磋琢磨した間柄。北村は「小さい頃から同じ役を取り合っていた仲間である大志と、こういう形で共演するのが、宿命であり、運命だと思う」と感無量の面持ちだった。
一方、中川は「出会ったのは僕が小学4年生で、匠海が小学5年生のとき」と振り返り、「レッスン帰りに一緒にファミレスに行ったり、オーディションに行けば『また、匠海いるよ』って(笑)。お互いに意識し合う存在であり、頑張る姿を見て、自分も頑張ろうと思えた」としみじみ。「こうして同じ映画でダブル主演を務めることができたのは感慨深いですし、思い入れのある作品になっております」と誇らしげに語っていた。
「YOASOBI」の大ヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる小説家・橋爪駿輝の同名デビュー作を映画化した青春群像劇。上司からのパワハラに苦しみ、SNSに思いを吐き出すことで自分を保っている”僕”(北村)と、刹那的に生きるテレビ局員・ユウスケ(中川)は、友人の自殺をきっかけに、生や愛を見つめ直すようになる。
北村が”僕”という名前のキャラクターを演じるのは、「君の膵臓をたべたい」「明け方の若者たち」、配信ドラマ「ある夜、彼女は明け方を想う」に続き4度目で、「そのたびに思うのは、俯瞰的な感覚を持たなければいけないということ」と”僕”役常連の心構えを披露。中川演じるユウスケとは「表裏一体」だと語り、北村・中川の主演が持つ意義を強調した。
中川も「”僕”とユウスケは、一人の人間を二つに分けたような存在」だと認め、「ユウスケは一見派手な人物ですが、周りにすがれる人物が誰もいないことに気づいてしまう孤独で繊細な人物」と説明。その分、「自問自答する時間も多かった」と振り返っていた。
完成披露試写会には北村、中川をはじめ、ユウスケとの結婚が空虚な心を満たしてくれると信じる菜穂役の松岡茉優、”僕”の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う”私”を演じる古川琴音、清水康彦監督(「CUBE 一度入ったら、最後」「その日、カレーライスができるまで」)が同席した。
「スクロール」は、2月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。ロックバンド「Saucy Dog」が主題歌「怪物たちよ」を書き下ろした。
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