【芸能】鈴木愛理、芸能生活20年を52曲に凝縮!ツアーファイナルで伝えたファンへの感謝
昨年6月に芸能デビュー20周年を迎えた鈴木。このツアーはそんな彼女の芸能活動を振り返るような内容で、8歳でのデビューから現在に至るまでの幅広い楽曲がセットリストに組み込まれた。ライブの1曲目を飾ったのは、昨年2月発売の3rdソロアルバム「26/27」に収録された吉澤嘉代子の提供曲「噂のホクロ」。バンドメンバーの宮本將行(B)、伊平友樹(G)、加藤聡(Dr)、堀倉彰(Key)、亜美(Cho)が奏でるジャジーな演奏に合わせ、大人びた楽曲の世界観をミュージカルさながらにドラマチックに表現した鈴木は、「私は昨年の6月30日に、この世界に入ってから20周年を迎えました。なので今日は、20周年をたっぷり感じてもらえるようなセットリストをお持ちしました。しっかり受け取ってください」と告げ、ここから全3編の「20周年メドレー」を軸にライブを進行していく。
最初の「20周年メドレー」は、ハロー!プロジェクト・キッズの一員として参加したモーニング娘。の「がんばっちゃえ!」でスタート。同じくキッズ時代のミニモニ。「げんき印の大盛りソング」、正式デビューの場となったユニット・あぁ!の「FIRST KISS」、
続いて鈴木は、自身が主演を務めたABEMAオリジナルドラマ「ANIMALS-アニマルズ- 帰国編」の主題歌「Pink Shadow」、アルバム「26/27」に収録された杏沙子のカバー「見る目ないなぁ」、映画「かぐや様は告らせたい–ファーストキッスは終わらない-」のエンディングテーマとして12月にリリースされたばかりの最新楽曲「heart notes」と、2022年に発表した楽曲の中からラブバラード3曲を歌い上げた。同じ恋愛ソングのカテゴリでも3曲それぞれ表現がまるで異なる、鈴木本人曰く“情緒不安定ゾーン”のあとは、再びメドレーコーナーへ。ここでは鈴木がターニングポイントの1つだったと語る℃-uteが5人体制に変わった直後のシングル「SHOCK!」をはじめ、アッパーチューン「Danceでバコーン!」、Buono!の代表曲「初恋サイダー」、Berryz工房と℃-uteの“ベリキュー”コラボ曲「超HAPPY SONG」など、2010年から2014年までの14曲が歌われた。ソロでもたびたびレパートリーとして取り上げられる「初恋サイダー」ではイントロのギターが鳴った瞬間にフロアが沸く。一方「超HAPPY SONG」は「ねぇ」のひと言のみで終了というまさかの展開に。「愛してるー!」のコールを混ぜた℃-ute「心の叫びを歌にしてみた」で2本目のメドレーを締めくくると、鈴木は間髪をいれずに昨年6月発売のシングル「ハートはお手上げ」をキュートに歌唱した。
鈴木はツアーが終わってしまう寂しさをこぼしつつ、歌唱メンバーとして参加したDMMプロジェクト「何時何分地球が何回まわったら」の楽曲「空は二度燃える」を歌い、最後のメドレーパートへ。「ピンヒールを履きながら大人っぽい曲を歌うようになった」という℃-ute後期、そしてソロ活動を始めて現在に至るまでの流れが「ソラシド~ねえねえ~」「ファイナルスコール」「To Tomorrow」「DISTANCE」「Let The Show Begin」など計11曲で表現された。さらに、ツアーのタイトルにも引用された「No Live, No Life」、鈴木雅之とのデュエットでヒットした「DADDY! DADDY! DO!」とアッパーな楽曲が連発され、会場の盛り上がりはピークを迎えた。最後のブロックを残し、鈴木はこのツアーに込めた思いを語り始める。
ゆっくりと言葉を選びながら「こういう内容のツアーにしようと思ったのは、もちろん20周年というタイミングがあったので、過去の曲を知ってもらいたい、ありがとうの気持ちを伝えたいという思いがあったんですけど……グループの時代に歌ってきた曲たちは、どうがんばってもほかのメンバーの声が聞こえてくるなあと考えて、歌えなかった曲が多かったんですけど、ステージに立ち続けている私が歌い継いでいかないとなって。今までの考えは置いておいて、今回はいろんな曲を披露させてもらいました。1個1個の歌詞が今になってからのほうが響くというか……℃-uteの曲として最後に『To Tomorrow』を歌ったけど、『不安無いっちゃ嘘になる それも含めて行ってきます』という気持ちがわかるなあと思っちゃって、込み上げてくるものがありました。大人になってからも歌える曲を作ってくださっている、つんく♂さんをはじめとする皆さんには本当に感謝していますし、それをずっと愛してくださっているファンの皆さんにも感謝だなって今改めて思います。グループでの15年とソロの5年で変わらないことは、やっぱり音楽が好きで、その音楽を自分のためにはもちろんだけど、受け取ってくれるみんなが『愛理ちゃんが歌ってくれるから、がんばって生きます』とともに生きている感じを伝えてくれる瞬間がいっぱいあって。みんなが私のことを鈴木愛理としていさせてくれるんだなと本当に感じています。20周年というこの段階をゴールではなく節目として、この先もみんなと一緒に音楽を通して歩んでいきたいなって思います。私を鈴木愛理としてここに立たせてくれてありがとう」と感謝の思いを伝えた鈴木は、「遅くなっちゃったけど、20年目にして気付いたステージに立つ意味、誰かの力に少しでもなればいいなという気持ちを込めて」と、1stソロシングルからの楽曲「IDENTITY」を披露。「受け取って」「ありがとう」とあふれる言葉を交えながら熱唱した。「20年間ありがとう! これからもよろしく!」と叫んだ鈴木は、さらに「STORY」「BABY! WE CAN DO IT!」と勢いのあるロックナンバー2曲をパフォーマンス。全力で駆け抜けるようにステージを終えた。
「愛理!」コール代わりの手拍子3回を繰り返して観客が求めるアンコールに応え、バンドメンバーとともに再度ステージに上がった鈴木は、ABEMAドラマ「ブラックシンデレラ 卒業編」のエンディングテーマ「Be Brave」を歌う。「ここまでで50曲やってきたんですよ。もう1回言うね? 50曲。ひと言しか歌ってない曲も入れてだけど(笑)。コンプリートアルバムかよって感じなんですけど、それでもまだ歌えてない曲がたくさん眠っていて。今年の4月で29歳、20代ラストの年になりますが、毎年毎年歌える機会があってすごくうれしいし、今年もみんなと音楽を通して出会える機会をたくさん増やしたいです」と改めて音楽活動ができる喜びを語った鈴木は、歌詞のお気に入りフレーズを紹介しつつ最後の曲をコールする。そして「私に限らず表に立つ人で自分に満足している人はいないと思うんです。世の中と戦っているときに、こんなに味方がいてくれるうれしさが前に進む理由になっているんです」とファンへの感謝の言葉を前置きして歌った「光」で、「綺麗になれなかったとこまで 素敵だと褒めてくれたこと」というフレーズをしっかりと届けた。ライブはこれで終了と思われたが、鈴木はもう一度ステージに現れると、「よーし打ち上げの時間だよー」「これはWアンコールではないです。打ち上げです!」とバンドメンバーや観客と乾杯を交わしてさらにもう1曲「ハイビート気分」を歌い、「おつかれさまでした!」と満面の笑顔でツアーに幕を下ろした。
「鈴木愛理 LIVE PARTY No Live,No Life??」2023年1月9日 KT Zepp Yokohama セットリスト
01. 噂のホクロ
02. 20周年メドレー①
(がんばっちゃえ! / げんき印の大盛りソング / FIRST KISS / 好きになっちゃいけない人 / わっきゃない(Z) / まっさらブルージーンズ / 大きな愛でもてなして / ホントのじぶん / 桜チラリ / ロッタラ ロッタラ / 涙の色 / Bye Bye Bye! / MY BOY)
03. Pink Shadow
04. 見る目ないなぁ
05. heart notes
06. 20周年メドレー②
(SHOCK! / キャンパスライフ~生まれてきてよかった~ / Danceでバコーン! / JUICY HE@RT / Kiss me 愛してる / 夏ダカラ! / 君は自転車 私は電車で帰宅 / 初恋サイダー / 超HAPPY SONG / 悲しき雨降り / レディーマーメイド / 愛ってもっと斬新 / Love take it all / 心の叫びを歌にしてみた)
07. ハートはお手上げ
08. 空は二度燃える
09. 20周年メドレー③
(嵐を起こすんだ Exciting Fight! / 我武者LIFE / ソラシド~ねえねえ~ / 人生はSTEP! / Summer Wind / 夢幻クライマックス / ファイナルスコール / To Tomorrow / DISTANCE / Escape / Let The Show Begin)
10. No Live, No Life
11. DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理
12. IDENTITY
13. STORY
14. BABY! WE CAN DO IT!
<アンコール>
15. Be Brave
16. 光
17. ハイビート気分
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