【芸能】内田理央×生駒里奈、漫画好き2人が初共演で感じたシンパシー「意外とオタク」「ちょっと闇っぽい」
動画配信サービスDMM TVで配信中のオリジナル番組「ウチコマ」は、内田理央と生駒里奈の2人がMCを務め、毎回漫画が大好きなゲストを迎えて繰り広げるトークバラエティだ。内田と生駒は共に芸能界きっての漫画好きとして知られるが、漫画に関する仕事は好きだからこその難しさを感じることも多かったという。そんな2人だが、今回の初共演では互いにシンパシーを感じ、急速に距離が縮まっているとのこと。収録の裏話から、「意外とオタク」「ちょっと闇っぽい」というお互いの印象、漫画というエンタメが持つ魅力までたっぷり聞いた。
■漫画を語る仕事は「間違えちゃいけない」と考え苦手意識
──最初に「ウチコマ」のMCを務めると聞いたときはどう思いましたか?
生駒里奈 漫画は好きなんですが、お仕事として関わらせてもらうのは難しいなと思っていて、実はそういうお仕事は極力控えていたんです。だから今回も最初は「すごく知識を求められるものだったらやりたくないです」という話をしていたのですが、ゲストの方の紹介する漫画からその背景を探る番組だという説明を聞いて、それだったら面白そうだしやってみようかなと思いました。あとは、1人じゃなくて、内田理央さんと2人だっていうのも決め手になりましたね。
内田理央 私もほぼ一緒で。お仕事としてやらせていただくとなると、勝手に「一つも間違えちゃいけない」と考えてしまって。好きなことだけど、漫画やアニメを語るお仕事には苦手意識がありました。でも番組のコンセプトや、生駒ちゃんと一緒だと聞いて楽しみだなという気持ちで始めました。
──お2人とも不安な気持ちを抱えて始めたとのことですが、実際に収録が始まってみていかがですか?
内田 徐々にね!最初はドキドキしていたし、生駒ちゃんとも初めましてだったから、どうなるのかなという心配はあったんですけど、徐々にお互いの似ている部分も見つけられて。
生駒 そう!私からしたら、だーちゃん(内田)はたくさんの作品に出ている女優さんっていうイメージだったんですけど……意外とオタクだった(笑)。
──「意外とオタクだ」と思ったのはどういうところで?
生駒 だーちゃんのリアクションですね。普段テレビに出ているときは、リアクションもちゃんとしなきゃと思って気を遣っていると思うんですが、漫画の話をしていてるときはリアクションが素のように感じます。その反応を見て「あ、オタクなんだ。よかった」って(笑)。
内田 えっ、全然気づかなかった!(笑) 私も、生駒ちゃんのことはテレビで見て「芸能人だ」「テレビで見る人だ」というイメージがあったんですけど、一緒にやってみると……言い方が合っているのかわからないですが“クラスにいる子”っていう感じで。
生駒 わぁ、うれしい!
内田 教室で漫画を読んでいる子がいると「何を読んでるんだろう」って気になるみたいな感じで、すごく親近感が湧きました。あとはちょっとした言葉の端々にオタク感があって(笑)、本当にオタクなんだなって思いました。何ていうんだろう……ちょっと闇っぽいところとかも似ていて。そういうところを知って安心して、一緒に頑張れそうだなって。
生駒 初回はとにかく緊張しましたが、ゲストの方も含めて“漫画が好き”という共通点のおかげで楽しくなれるんです。だから何とかやってます(笑)。
内田 うん、何とか。漫画の番組ですが、その人の人生に触れる番組でもあるなと思っていて。ゲストの方々の歴史も知ることができて楽しいです。
生駒 あと、女性ゲストの回のときはキャーキャー言っちゃう。少女漫画でイケメンが出てくると「キャー!」って。みんなでキャーって言うだけで楽しいよね。
内田 うん!青春時代にやれなかったことができている気がします。
生駒 そう。私たちって、オタクという言葉があんまり良い意味で使われていなかった時代の最後の代だと思っているんです。だから当時は好きな漫画を聞かれても、本気で好きな作品は言えなくて。王道なものを言うみたいな感じだった。「ウチコマ」は「あ、これを言っても大丈夫だ」と思える環境でうれしいです。
内田 ね!
生駒 あと、好きだったら、形は何でも良いんだなとも思いました。ある回で、知識で多くを語れずとも、好きっていう気持ちがあれば漫画を語っていいんだって思える出来事があって。
内田 うん、うん。ちょっと心が軽くなりました。
■読むだけで、どこへでもいける。それが漫画の良さ
──「ウチコマ」は漫画を語る番組ですが、お2人が思う漫画というエンタテインメントの魅力は何ですか?
生駒 私は小学生時代いじめられっ子だったので、漫画はお友達だったんです。漫画の中には味方がいっぱいいて。でもだんだん、本当に漫画そのものが面白くてのめり込んでいくようになりました。手に取って読むだけで、どこへでもいける。それが漫画の良さ。あとはしゃべらないのも良いですよね。二次元は裏切らないので。
内田 いろいろな技術が進んでいるなかで、漫画は白黒で、音もないし動かない。なのに何で漫画に惹かれるんだろうと不思議なんですけど……線と言葉から伝わる熱やパワーがあるような気がします。
──お2人とも、子供の頃から漫画に夢中だったとのことですが、漫画との接し方が変わったタイミングなどはありますか?
生駒 接し方は変わっていないです。ただ、もともと私は漫画を1000冊くらい持っていたのですが、引越しのときに漫画棚を解体して戻す工程が大変すぎて、お母さんが毎回高熱を出してしまって…。
内田 お母さんが!?
生駒 そう、お母さんが(笑)。だから1回漫画を手放すことにしたんです。自分のなかで総選挙をして、断腸の思いで一部を残して手放して、この先は電子書籍にしようって。でも紙の方が作者の方の愛が伝わるとこともあるのかなと思って。
内田 やっぱり紙がいいよね〜。
生駒 紙がいいんですよ。
生駒 あはは、本当だ(笑)。いや、電子書籍は持って歩ける本棚だし、いつでもどこでも買えて便利で素晴らしいので、私も利用させていただいているんですが、ふらっと本屋さんに行って新しい漫画に出会えたり、週刊誌で連載していたものが単行本になることで作家の先生の努力が形になったり、そういう感動を紙の漫画は届けてくれるというのもあって、結局また漫画を増やしちゃいました。棚の解体と組み立ては自分でやるからって言って(笑)。
■漫画を通じていろいろインプットできる
内田 私ももともと、漫画は現実逃避の手段でした。現実がうまくいかないから漫画に逃げるという感じで依存していたんですが、大人になるにつれて、漫画といい付き合いができている気がします。
生駒 確かに、なりふり構わず漫画を読んでた時期ってあるよね。
内田 そう。現実がうまくいかないから「もう漫画しかない」っていう気持ちで読んでいた時期があって。でも今は、お仕事やお友達と遊ぶ時間は大事にしつつ、空いてる時間やインプットしたいときに読むという感じ。
──では、今も漫画は読んでいる?
生駒・内田 読んでいます!
──最近特に読んでいる漫画はどういったジャンルのものですか?
内田 最近は1、2巻で終わる作品にハマっています。長編でずっと読んでいるものはありますけど、新たに読むなら短い作品が多いです。長いものだと「ここから60巻かー。仕事と両立できるかな」と考えてしまって。だったら、今すぐに読めるものという感じで手に取るようになりました。
生駒 私はどこかにファンタジー要素があるものが好きです。でもドキュメンタリー作品もときどき読みますね。最近で言うと「戦争は女の顔をしていない」を読んで。旧ソ連の女性兵士の話で、すごく衝撃でした。私、昔は小説が大好きだったんですが、ある時からなぜか読めなくなっちゃって。だから小説を漫画化したものや、エッセイを漫画化したものを読んで、そこからいろいろな人の考え方を知るのも好きです。
──まさに、現実逃避だけじゃなくて、いろいろなことをインプットもできるのも漫画なんですね。
生駒 はい。
■2人の距離感の縮まり方と、MCとしての成長に注目
──ではそんな漫画好きなお2人がMCを務める「ウチコマ」の見どころを、改めて教えてください。
内田 とにかく私と生駒ちゃんの距離感が縮まっていくところ(笑)。
生駒 初回は本当に「こんなに!?」って思うくらい離れているかも(笑)。
内田 そこは見てほしいよね。番組らしからぬ感じで始まるので(笑)。楽しんでいただければと思います。
生駒 そんな2人がゲストの方をお迎えして頑張っているので、MCの上手さは求めないで欲しいんですが……(笑)。DMM TVさんでは「ウチコマ」と同時に、声優さんのコンテンツとかも配信されていくので、そういうものを見たついでに見ていただければ……。
内田 そうだね!しかも「ウチコマ」はゆるゆるしてるから。
生駒 うんうん。お掃除のついでとかに、なんとなく付けて私たちの会話を聞いていただければ。そこからだんだん「ウチコマ」をメインに見るようになってくれたらうれしいです。
内田 だんだん癖になるかもしれないし(笑)。
──お2人の関係性のみならず、MCとしての成長も楽しめるかも?
生駒 いつかスラスラ言えるようになるのかなぁ。
内田 でも生駒ちゃんがスラスラ言えるようになっちゃったら、それはそれで寂しいなぁ(笑)。
生駒 うん、実際にやってみても「MC難しい!」って思ってるもんね(笑)。
内田 そんなふたりがゆるゆる頑張っておりますので、お手柔らかによろしくお願いします!
■取材・文/小林千絵
撮影/友野雄
衣装協力/Y-3
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