【芸能】じゃいは競馬予想の際に「逃げ馬」をどう捉え馬券に反映させている?【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第33回
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第33回】キタサンブラックのような圧倒的な馬はそうそういませんが、最初から最後までハラハラさせてくれる逃げ馬が好きです。
競馬ファンとしては「人気に関わらず逃げ馬は怖い」という気持ちはあると思うのですが、予想の際に「逃げ馬」をどう捉えて、馬券に反映させていますか?(40代・男性・会社員)
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競走馬には逃げ馬、先行馬、差し馬、追い込み馬、自在なんて脚質があります。不思議なもので、それぞれの馬に得意不得意があるんですよね。
スタートが速い、スタートが苦手という場合は分かりやすいけど、デビュー時にどっちが良いのかをどう判断するのでしょう?
過去に逃げ馬の名馬はたくさんいましたね。
今でも歴代最強の呼び声高く、「1番好きな馬」という人も少なくないサイレンススズカは強烈でした。僕の中で歴代最強牝馬だと思うのはダイワスカーレット。有馬記念でとんでもない逃げで勝ったメジロパーマー。
当然キタサンブラックもそうですが、ツインターボ、アイネスフウジンなんて逃げ馬の代名詞みたいな馬もいました。何を隠そう、僕が1番好きな馬のミホノブルボンも逃げ馬でした。現役だとパンサラッサがいますね。
個人的な考えで言えば、実力があるなら逃げ馬が強いと思います。だって抜かせなければ、間違いなく勝てるわけです。逃げ馬を差すためには、逃げ馬よりも速く走らなければならないのですから。そして逃げ馬のメリットとしては、ある程度までは1着だということ。どこまでかは分かりませんが、途中までは勝っています。
確かに「逃げ馬は怖い」というのは納得です。開幕週で前が止まらない馬場や、展開的に前に行く馬がいなくて楽に逃げれるレースだと、当然逃げ馬は買いだと思います。
今週のギャンブル格言【逃げるが勝ち!って時もあるし、逃げたら負け!って時もある】
ただ、個人的には好きなのは差し馬なんですよね。
ミホノブルボンは置いといて、まとめて差し切るレースは見ていて気持ちがいいし、「残れ! 残れ!」というよりも「差せ! 差せ!」で的中した方が何故か気持ちがいいし、興奮するのです。
かといって予想はシビアです。逃げ馬が好き、差し馬が好きという個人的な好みは排除して予想します。展開や馬場や競馬場を考慮しながら、「果たしてどっちの方が有利なのか?」を考えて予想します。
先週の朝日杯フューチュリティステークスなんてまさにそれでした。
確かに前が有利、内枠が有利という馬場で、展開的に差しが届く流れになるという読みでダノンタッチダウンを本命にしましたが、ドルチェモアにまんまと逃げ切られてしまいました。正確には逃げたわけではないですが、押し切られてしまいました。まあ、あの上位3頭は強いですね。来年も楽しみな3頭です。個人的にはダノンタッチダウンは、ドルチェモアに借りを返す日が来ると思っています。
念のため、馬券はガミでしたが的中しています。ド安めが来ちゃいましたので、とても褒められる馬券ではありません。有馬記念はそこそこは荒れると思うので注目です。
ということで、僕個人的には予想に逃げ馬は考慮はしますが、逃げ馬だから狙うとか、逃げ馬だから消すということはなく、あくまで展開的にどっちが有利かということを考えます。
でも逃げ馬が好きっ!っていう気持ちは素晴らしいと思いますよ。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には4432万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数
構成・撮影/キンマサタカ
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