【芸能】37歳で高齢出産、馬乗りでお腹をグイグイ押されて「イメージと違う!」…中山エミリ(44)が明かす“大変すぎたお産体験”

【芸能】37歳で高齢出産、馬乗りでお腹をグイグイ押されて「イメージと違う!」…中山エミリ(44)が明かす“大変すぎたお産体験”

【芸能】37歳で高齢出産、馬乗りでお腹をグイグイ押されて「イメージと違う!」…中山エミリ(44)が明かす“大変すぎたお産体験”

中3で芸能界入り、売れっ子時代は「2~3時間睡眠が3ヶ月続くことも…」中山エミリ(44)が語る、90年代テレビ業界の“シビアさ” から続く

 1995年に放送されたポカリスエットのCMをきっかけにお茶の間の人気者となり、タレント、女優、そして司会者として幅広く活躍するようになった中山エミリさん(44)。特に、1990年代後半から2000年代前半にかけて数多くのバラエティ番組にレギュラー出演し、毎日のように彼女の顔をテレビで見かけた。

 そんな中山さんは、2010年にプロライフセーバーで俳優の飯沼誠司さん(48)と結婚。2015年、37歳の時に第1子を出産した。現在はメディアを通して「ママ」としての顔を見せる機会も多い彼女に、妊娠・出産のエピソードや、子育てを通じて起こった変化を聞いた。(全2回の2回目/1回目から続く)

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出産時に助産師が馬乗りになってグイグイと…

――中山さんは、31歳のときにプロライフセーバーで俳優の飯沼誠司さんと結婚し、37歳で出産をされています。結婚・出産を経て、お仕事やプライベートにはどのような変化がありましたか。

中山エミリさん(以下、中山) 夫とは事務所公認で長年付き合ってからの結婚だったので、プライベートも仕事も特に大きな変化はありませんでした。でも、出産では劇的な変化がありましたね。妊娠中から予想外のことばかりで。

――どのような部分が予想外だったのでしょうか。

中山 妊娠中はお腹がすくとは聞いていたけど、想像以上に食欲がとまらなかったんですよ。しかもなぜか、妊娠前は苦手だったとんこつラーメンをたくさん食べるようになってしまって。太りすぎて、産婦人科の先生にはよく怒られていました。

 妊娠中だけじゃなく、出産も想像以上に大変でした。赤ちゃんの首にへその緒が巻き付いてしまってなかなか出てこないから、助産師さんが私の上に馬乗りになって、グイグイお腹を押してきたんです。そのおかげでなんとか出産できたんですけど、出産後に少し落ち着いてからお腹を見たら、青あざだらけになっていた。

――私も出産の時、助産師さんに馬乗りになられてお腹に大きな青あざができました。

中山 仲間ですね(笑)。私の場合、出産後に赤ちゃんが泣かない事態にも見舞われて。事前に立てたバースプランでは夫がへその緒を切る予定でしたが、「すぐに処置しないといけないから」と産まれた直後に別室へ連れて行かれて、夫はハサミを持ったまま立ちつくしていました。

 迅速に処置していただいたので赤ちゃんは無事でしたが、いろいろなトラブルが同時にありすぎて、「イメージしていた感動の出産シーンと違う!」って思いましたね。

37歳で出産・子育てを経験するなかで“気づいたこと”

――大変な出産だったのですね。

中山 でも、妊娠・出産以上に大変だったのが子育て。37歳のときに子どもを産んで、「子育てってこんなに体力がいるのか」と痛感しました。赤ちゃんは想像以上に泣くし、寝ない。「子どもが欲しいなら、できるだけ体力のある若いうちに産んだほうがいい」とアドバイスをする人の気持ちが、この時にやっとわかった気がしました。

――それまでは、「早く産んだほうがいい」という声に対してどう思っていたのでしょう?

中山 妊娠するまでは、周りから「早く子どもを産まないと」って言われても、「私たち夫婦のタイミングがあるから」とあまり気にしないようにしていたんです。正直、「おせっかいだな」と思うこともありましたね。でも今は「私のことを心配してアドバイスをしてくれていたんだな」と思っています。

 37歳で高齢出産をして子育てをしているのが、正解かどうかはわかりません。もっと若いときに出産していたら、体力的には今より楽だったかもしれない。

 でも、子どもを介して知り合った人たちは、今だから出会えた人ばかり。同じ年の子どもを持つママ友ができたり、子ども自身も学校で新しい出会いがあったり。

 ちょっと出産のタイミングがずれていたら、きっと出会えていません。そう考えると、私のベストタイミングは、やっぱり今だったんだろうな、と思います。

子育てを通して「元気に生きること」のすごさを実感

――子育てを通して、ご自身の考え方や価値観には変化がありましたか?

中山 子どもに限らず、自分や周りの人も、「とにかく元気なら良し」と思うようになりました。

――それはなぜでしょう。

中山 子どもが産まれてから、「元気に生きる」って実はすごいことなんだなと実感することがたくさんあったんです。普段子育てをしていると、「もっと勉強を頑張ってほしい」とか、「特技を見つけてほしい」なんて望むこともあるんですけど、それって子どもが元気だから思えていることなんですよね。

――子育て中は、毎日子どもの命を守ることに必死ですよね。

中山 それに大人だって、生きていれば大変なことも辛いこともたくさんある。それでも、「ご飯がおいしいな」とか、「なんとかなる」とポジティブな気持ちに塗り替えていくために、まずは元気でいることが大事。

 元気がないと、いろんなことに対してネガティブになっちゃうんですよね。同じ場所に立っていても、元気な時とそうじゃない時では見える景色が違ってしまうから。

――中山さんは常にポジティブイメージがありましたが、ネガティブになるときもあるのですね。

中山 私もこれまで自分のことをポジティブな人間だと思っていたんです。でも最近、実はネガティブだったんだって気付きました。

 これまでひたすら前向きでいられたのは、ネガティブなことを受け入れるキャパシティが自分の中になかったからなんです。ネガティブな感情を直視したくないから、ポジティブなことを考えてかき消してきたのかな、と。

人の運に恵まれたから芸能界で前に進めた

――今年で芸能界デビューから28年が経ちました。改めて振り返ってみて、どのような芸能生活でしたか?

中山 昔から、私自身は本当にできることが少ないんですよ。でも、とにかく人の運には恵まれましたね。困った時に手を差し伸べてくれる人がいつも周りにいたから、前に進み続けられたのだと思います。

 例えばミュージカルにチャレンジした時、共演者は宝塚や劇団四季の出身だったり、音大出身者だったりとすごい人ばかりでした。

 一方で、私は楽譜もまともに読めないような初心者で……。あたりまえですけど、全然周りについていけずに毎日悔しい思いをしていました。稽古でも毎日のように怒られるんだけど、怒られている理由もわからないんですよね。

「何度も言っているのに、どうしてラレンタンドするの!」と注意されても、ラレンタンドが何かわからない。業界用語がわからなかったのと同じですね。

 でも、思い切って周りの人に聞いてみると、「少しずつテンポを遅くするって意味だよ」と教えてくれて。この出来事以外にも、困ったことや悩んだことがあった時、周りの人に助けられることが何度もありました。

――芸能界で新しいチャレンジをすることに、不安はありませんでしたか?

中山 もちろん不安はありました。けど、「大変そうだな」と想像して諦めてしまうと、これから出合うかもしれない楽しいこと、大好きなことを逃してしまう可能性がある。チャンスが目の前にあるのなら、逃して後から「あのとき、ああすればよかった」と後悔するより、挑戦してみて「これは自分には向いていなかったな」って納得してから諦めるほうがいいと思うんです。

 やってみると想像以上に大変なことも多かったけど、約30年間芸能界にいて、チャレンジして後悔したことは一度もありません。楽しいことだけじゃなくて、大変なことも、苦しいことも、全部が私の引き出しになってくれましたね。

芸能界で新しくチャレンジしたいことは?

――今年、お子さんが小学校に入学され、これまでセーブしていたお仕事も少しずつ増やしていくかと思います。これから新しくチャレンジしたいことはありますか?

中山 これまで同様、いただいたお仕事に懸命に取り組むスタイルは変わりません。ただ、昔は目の前のことをこなすだけで精一杯だったけど、少しずつ時間を重ねていく中で見える範囲が広がってきたかなとは思います。

 先ほどもお話ししたように、私がこのお仕事をこんなに長い間続けてこれたのは、共演者やスタッフさん、そして家族など、手を差し伸べてくれた周りの人たちのおかげ。今の私があるのは、私がものすごく努力したからというわけじゃなくて、いろいろな人たちがご縁をつないでくれたからなんです。それって、どんなに欲しくてもお金を出して手に入るものじゃない。

 だから、今後もそのご縁に感謝したいし、大切にしたい。私に関わってくれた人たちに、「あいつと一緒に仕事してよかったな」「また一緒に何かしたいな」と思ってもらえるような働きをしていきたいです。そのためにも、相手の目を見て挨拶をするとか、困っている人がいたら手を差し伸べるとか、当たり前のことをひとつひとつ丁寧にやっていこうと思います。そして何より、元気でいることが大切ですね!

撮影=石川啓次/文藝春秋

(仲 奈々)

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中山エミリさん ©石川啓次/文藝春秋

(出典 news.nicovideo.jp)

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