【芸能】生田絵梨花、演じることは「ずっと勉強」…自身の声についての“悩み”も明かす
生田絵梨花は、ドラマや映画、ミュージカルに立て続けに出演し、12月9日公開の劇場版アニメ「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」においては声優にも挑戦している。演じるのは、歌手を目指すヒロインの女の子・ヒポポ。劇中では歌唱シーンもあり、生田は「自分が普段やっていることを活かせたように思う」としつつ、自身の声については「悩みどころの多い声」とも。また、芸能生活において“演技”の仕事を続けてきた生田は、「“演じる”ということはずっと勉強」と語った。
【写真】ゾロリとの“2ショット”も…生田絵梨花の撮りおろしカット
■“歌手を目指す女の子”役に「自分が普段やっていることを活かせた」
――まずは、今作のオファーを受けた時の心境から聞かせてください。
「かいけつゾロリ」シリーズは小学生の頃、学校の図書室でよく借りていました。当時は出版されていた本を全巻制覇したんじゃないかと思うくらい読んでいた愛読書だったので、大人になってからこういった形で関わることができてとても嬉しかったです。
――実際に演じてみていかがでしたか。
私が演じたヒポポは歌手を目指す女の子です。物語の中で歌を披露するシーンもあって、自分が普段やっていることを活かせたように思います。また、彼女が自信のないところから成長していく姿に、共感する部分も多かったです。
――特に共感を覚えたのはどんなシーンでしたか。
ラストにヒポポがステージに立って歌うシーンですね。私もこれまでたくさんのステージに立ってきたので、その時の緊張感や決意、勇気を思い出し、ヒポポの気持ちと融合させながら声を吹き込めた気がします。
――ヒポポを演じるにあたって、役作りなどはされたのでしょうか。
最初は、声を作り込んだほうがいいかと思ってたんですけど、スタッフさんからは「そのままの声を活かしてやってほしい」とおっしゃっていただきました。ただ、普段の声で話しているように感じてしまうと、映画を観ている方が夢から覚めちゃうので(笑)。作り込み過ぎず、かつ、ヒポポが可愛く見えるように彼女の声を想像しながら演じました。
――先ほど歌唱するシーンもあるとおっしゃられていましたが、物語の中で歌う際に気を付けたことがあれば教えてください。
レコーディングでは、ただ歌うだけではなく、歌声にもヒポポの成長を重ねていくことにこだわりました。最初は歌声が細く途切れてしまうところから始まるのですが、妖怪たちとの修業中のシーンでは、動きに合わせながら、歌い叫んでみたり。それを経て、みんなの思いを背負って伝える歌声になったりと、段階をすごく意識しましたね。
■声優経験で実感「改めて声優さんの偉大さを感じた」自身の声については悩みも
――今回、ヒロイン役として作品と深くかかわる中で、声優業の魅力はどんなところにあると感じましたか。
声でキャラクターに命を吹き込むって、改めて凄いことだと感じました。今回の作品では、他のキャストの皆さんが収録し終えた後に吹き込みに臨んだのですが、それぞれのキャラクターがこの世には存在しないはずなのに、どこかで生きているんじゃないかと思うくらい、本当に生き生きとしていたんです。演じていて一緒に会話しているような感覚になり、改めて声優さんの偉大さを感じました。
――生田さんは、ご自身の声についてどう評価しているのでしょうか。
正直、悩みどころの多い声だと思います。特に10年くらい前は、今よりも細く甲高い声をしていて、それが悩みだったんです。自分にはない深い声や低い声、厚みのある声に強い憧れがあったので。少しでも理想の声に近づけるよう、10年間意識して発声してきたこともあり、今は若干、落ち着いたトーンになってきたかなという感覚はあるんですけどね。
――甲高い声ではないほうがいいと思ったのはなぜでしょう?
一つには、色んな役を演じられるようになりたいという思いがありました。声によるイメージの偏りがあった気がして、たとえば昔は、なんとなく「お嬢様っぽい声」と言われ、ミュージカルで“箱入り娘”みたいな役をいただくことが多かった時期もありましたし(笑)。だけど、チャレンジングな役をやりたいとなると、やっぱりもうちょっとガシっとした声や深みのある声になったほうが、お芝居の幅は広がるわけで。
――声優業もそうですが、ミュージカル、映画、ドラマと、生田さんはこれまでアイドル時代含む十数年に及ぶ芸能活動において、ほとんど途切れることなく、演技のお仕事を続けてきました。常に傍らにある「演じる」ということは、生田さんにとってどんな意味を持つことなのでしょうか。
演じるということは…「ずっと勉強」だなと思います。役を演じると視野が広がり、こんな価値観や考え方があるんだと気付かされることが多いんです。そういった新しい発見があると、自分もこうやって生きてみようと日常の中で取り入れたりすることもあって。だからお芝居は、それ自体がまず勉強ですし、自分自身の人生や生き方を勉強する機会でもあると考えています。
■独り立ちして一年…「まずは役者業を一歩一歩修業していきたい」
――演技の仕事を長く続ける中で、役が抜けなくて苦労したことはないのでしょうか。
役が抜けないと感じたことはないです。ただ、グループ時代、お芝居で強めなキャラクターの役をやっていた時に出演した歌番組でカメラに抜かれたら、目線が鋭くなっていて注意されたことはありました(笑)。役を引きずっているつもりはまったくなくても、ふとした瞬間に役が出ちゃうということはあるのかもしれません。
――最後に「今後挑戦したいこと」を教えてください。
また独り立ちして一年目ですから、まずは役者業を一歩一歩修業していきたいです。あとは、音楽活動でまだ自分の曲を持ったことがないので、来年以降、何とか実現できたらいいなと思っています。
文=こじへい
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