【芸能】二宮和也「16歳の時はトガッていた」 高校生230人へ「若さが才能。いろいろな経験を!」と熱いエール
俳優・二宮和也(39)が22日、主演映画『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日公開)の高校生試写会イベントにサプライズ登場した。文教大学付属高等学校(東京都品川区)にてたった今、同作を鑑賞したばかりの高校生230人を前に、二宮が高校生からの質問に答えたり、アドバイスを送った。
同作は、第二次世界大戦終了後のシベリア抑留を一人の実在の日本人・山本幡男(やまもと はたお)を主人公に描いた“愛の実話”。約60万人の日本人が強制収容所(ラーゲリ)で残酷な日々を送ったが、山本は生きることへの希望を捨てず仲間たちを励まし続けたという。この山本を二宮和也が演じ、妻のモジミを北川景子、山本と同じく抑留者となった男たちを松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕が熱演している。今年開催された『第35回東京国際映画祭』では同作がオープニング作品に選出され、10月24日のレッドカーペットイベントでは二宮と瀬々敬久監督が堂々とトリを飾った。
二宮が「シベリア抑留の歴史を少しでも多くの方に知ってほしい。特に若い学生たちに観て、感じて、考える場にしてほしい」という熱い思いから実現した高校生試写会。同作が上映されるとハンカチを片手に大粒の涙を流す生徒もいたが、まさかの主演俳優・二宮和也がサプライズで登場すると、高校生たちは驚きを隠せず大興奮、ボルテージが一気に加速した。
ある高校生から「山本さんは抑留者仲間とコミュニケーションをとって絆を深めていきました。人とコミュニケーションをとる上で大切にしていることはありますか?」と質問された二宮は「相手を否定をしないことですかね。そのほうがスムーズに事が運ぶことが多い気がする」と回答。そして「でも僕が16歳くらいの時はちょうどデビューした時で、トガッていた気がします」と当時を思い出して「先生方は大変だと思いますが、この時期にトガッていたほうが大人になってから丸くなる! 大人になってトガるのが一番イタイ!! まだ学校という社会の時に先生たちに怒られた方がちょうどいい!」などと自身を重ねて熱弁した。
他にも二宮は「若い時は『若さが才能』ということに気づいてないけど、大人になるといろんな選択肢が狭まってくる。今は窮屈な世界と思うかもしれないけど、ちょっとチャレンジして失敗するくらいは家族や先生がフォローしてくれるし、甘えられる時期はそれを存分に活用していろいろな経験をしてほしいです! そこから見つかることもあるので!」とエールを送った。
また高校生たちの中には「ちょうどシベリア抑留を学んでいます」という生徒もいたが「こんなに過酷な生活だったのかと驚いた」「山本さんの仲間を励まし続ける姿に感動した」など率直な感想が飛び出した。これに二宮は「抗えない環境にあった人々を過少も過大もせず表現して“人間力”を描きました。そして、それは間違ってなかったと思いました。ありがとうございます」と手応えを感じて胸を熱くしていた。
そんな二宮に高校生たちから映画のキャスト・スタッフ・関係者への応援や感謝のメッセージがびっしりと書かれた寄せ書きが渡された。二宮は「ありがとうございます!!」と大感激、「必ず共演者やスタッフに届けます!」と力強く誓った。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)
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