【芸能】綾瀬はるか、広告塔に使われた40億円投資トラブル 「綾瀬の母親も1億円預けた」犯罪グループ逮捕
「突然、逮捕されたことも、40億円という被害額の大きさにも驚きました。綾瀬さんの名前が取り沙汰されたから警察が迅速に動いてくれたのかもしれません……」
広島県在住の40代男性は、容疑者としてテレビに映し出された男たちを目にし、複雑な思いを口にした。綾瀬さんとは同県出身の国民的女優・綾瀬はるか(37才)のことだ。11月9日、広島県警は無職の武田将之容疑者(39才)ら4人を出資法違反(預り金の禁止)の容疑で逮捕した。ほかに逮捕されたのは、会社員の永沼信之介容疑者(32才)とアルバイトの柏原幸成容疑者(30才)、税理士の安土義和容疑者(74才)だ。
年齢も職業もバラバラの彼らは“投資グループ”のメンバーだった。逮捕容疑は、容疑者らが出資金の元本を保証して配当金を支払うと約束し、広島県内の50~60代の5人から計6億7000万円を預かったというもの。広島県警は、容疑者らが2014年9月から今年8月にかけ、20都府県の約240人から計40億円を集めた可能性もあるとみている。冒頭の男性が言う。
「私も“被害者”のひとりですが、『女性セブン』の記事が出たから被害に気づきました。記事がなければ、彼らの説明をいまも信じていたかもしれません」
『女性セブン』がこの事件を初めて報じたのは、昨年9月のこと。《綾瀬はるか 投資トラブル1億円の逆鱗》と題した記事で、犯行グループの“手口”をこう報じていた。
容疑者らが当時“出資者”に行った説明によれば、これは「投資」ではなく、「金銭消費貸借契約」という貸付であり、借りたお金を元手に武田容疑者が中心となって運用するというもの。貸付金の「元本」を毎月3%ずつ返金していき、完済後は毎月3%ほどの利息を配当していく仕組みで、元本割れのリスクはないという話だった。
仲介役として資産家から多額の“投資資金”を集めていたとみられているのが、安土容疑者だ。
「安土容疑者は地元では有名な税理士で、彼のことを、広島の重鎮と呼ぶ人もいます。広島市の中心街に8階建ての自社ビルを構え、そこを自宅兼税理士事務所にしています。顧客には地元の富裕層が多く、安土容疑者はその顧客らに投資話を持ち掛けていたとみられています。資産状況を把握しているわけですから、勧誘しやすかったのではないでしょうか」(捜査関係者)
安土容疑者にすすめられてお金を預けたひとりが、広島に住む綾瀬の母親だった。綾瀬の個人事務所の代表を務める母親は、安土容疑者を信頼して「娘の将来のため」という思いで、事務所の資金から約1億円を拠出した。それが2020年春頃のことだ。
出資者には、華やかな世界が用意された。月に1回、出資者は広島市内の高級レストランでの食事会に招待されたという。
「出資者らがドレスアップして参加する華やかな会合で、安土容疑者は『セレブ会』と呼んでいたようです。みんなで高級料理を楽しみながら、運用状況の説明を受ける。その場で返金を受け取ることもあったようです」(前出・捜査関係者)
その「セレブ会」に影が差したのが、昨年の5月。毎月支払われていた元本の返金が滞り始めたのだ。出資者らは返金を求めたが、容疑者らは「銀行口座が凍結された」「外国送金なので時間がかかる」などと理由をつけて対応しなかった。解約の求めにも応じず、その結果トラブルが表面化した。綾瀬が事態を把握したのもその頃だったという。
「綾瀬さんは以前から安土容疑者の息子のAさんに、顧問税理士としてサポートしてもらっています。あるとき、Aさんが綾瀬さんの個人事務所のお金の動きに気づいて確認したことで、発覚。Aさんは“綾瀬さんはお金に困っているわけでもない。
財産はぼくがしっかり守りますから、投資はやめましょう”と提案した。そしてAさんが綾瀬さんのお母さんが出資した分を買い取り、肩代わりする形で清算しました。それが昨年の夏前だったと聞いています」(綾瀬の知人)
綾瀬にとってはこれで問題解決──のはずが、思わぬ形で彼女の名前が独り歩きしていた。
(後編に続く)
※女性セブン2022年12月1日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/f49a8a42df8c7ea2e839ffce424cb9a011fd6e54