【俳優】香川照之は芸能界「椅子取りゲーム」に完敗…ドラマ・CMで“代役”が次々登場
10月16日にスタートした日曜劇場「アトムの童(こ)」(TBS系)では、香川は大手IT企業の社長で、ゲーム開発者の主人公らと因縁を持つ“ヒール役”を演じる予定だったが、オダギリジョー(46)が代役として出演。SNS上では、「代役とは思えないほどハマり役」などと評判は悪くない。
一方、サントリーの「パーフェクトサントリービール」のCMでは、ドラマ「半沢直樹」で熾烈な権力闘争を繰り広げた“大和田常務”(香川)とライバルの“半沢直樹”(堺雅人=49)が、仲むつまじくジョッキを傾ける姿が印象的だったが、こちらも降板。10月からは、堺雅人は山本耕史(45)と楽しそうに酒を酌み交わしている。
いずれもフタを開けてみれば、代役でもとりたてて違和感がないのが現実。芸能界は「熾烈な椅子取りゲーム」といわれるゆえんだ。芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。
「CMはまず無理でしょう。ドラマも少なくとも3~4年は厳しいと思います。映画や舞台は、観客自らお金を払って見に行くものですから出演できる目はありますが、今どきは映画も『実行委員会』システムで製作されているものも多いので、そこに関わっている中に一社でも香川の起用に難色を示すところがあれば、それも厳しいでしょう。いずれにせよ、復帰は当分難しいでしょうね」
市川団十郎襲名披露公演で復帰説も…
そんな香川の一縷の望みといえば、歌舞伎への復帰か。
「週刊文春」は、12月に予定されている市川海老蔵(44)の「市川団十郎襲名披露公演」での香川の復帰の可能性を報じている。歌舞伎界の“異端児”の海老蔵が、香川の人気や話題性にあやかろうと出演をもくろんでいるというのだ。実際にその方向で進んでいるとの報道はあるものの、さる梨園関係者は首をかしげる。
「端役ならあり得るという見方もありますが、大物歌舞伎役者の間では、市川中車(香川)の口跡(セリフ回し)は歌舞伎役者としては、まだまだという声もある。さらに大事な襲名披露公演で“事故物件”にあえて手を出すようなやり方に、松竹サイドは難色を示すかもしれません」
香川にとっては、北風が身に染みる季節の本番はこれからである。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/313420