【芸能】元HKT48兒玉遥「元アイドルは個性」 双極性障害経て女優業にまい進
――同作では、夫のDVから逃れ、ラブホテルに住み込みで働きながら娘を育てるシングルマザーの藤井麻衣香を演じる
兒玉 最初は演じきれるかと不安はありましたけど、絶対に成長できると思ったので、前向きな気持ちで受け入れられました。撮影前から監督と演技のディスカッションしたり、シングルマザーが題材の作品を見て、イメージを膨らませて。今回演じて、母親は自分が思う以上に複雑に物事をいろいろ考えてるんだなって感じましたね。
――親心を疑似体験できた、と
兒玉 役の中ですけど、子供が今何してるんだろうとか、ちょっとした生活の中でも心配になって、目を離したくないという気持ちになって。「私のお母さんもこんな気持ちで私を愛してくれてたんだ」と、両親に感謝をしようという気持ちが深まりましたね。
――劇中では麻衣香がSOSを出せず「助けを求めてもいいんだよ」と言葉をかけられるシーンも印象的だ。共感する部分は
兒玉 若いときは「助けて」って言えなかったかなと思います。今は本当につらかったり、できない時は遠慮なく頼ります(笑い)。無理な時は無理!と言うことを大事にしていて。私も頼られるとうれしい気持ちもあるので、ため込む必要はないんじゃないかなと思っています。
女優としての覚悟を決めた兒玉遥
――アイドル時代に2年あまり休養を経験。自身のユーチューブチャンネルで、双極性障害(躁うつ病)からの復帰などを自ら公表した
兒玉 心の病を告白したら思った以上に反響があって…。共感してくださる方がいて打ち明けてよかったなと思いました。「病気と闘ってますけど、励みになってるよ」とメッセージをいだだくと、私も「よし! 頑張ろう」と励みになってますね。自分がそうだった分、私と同じようになって苦しんでいる人がいたら、少しでも助けになれたらという思いはあります。
――公表する怖さもあったと思うが
兒玉 まったく後悔はないです。
――女優として3年目
兒玉 楽しいです! ステージの上で衣装を着て踊ったり、お芝居したりすることが本当に心から好きで、好きなことだから楽しくやれてるって感じです(笑い)。今までになかったお仕事が決まったり、女優業でもテレビの連ドラに出演させていただくことになったり。自分で幅を決めずに何でもチャレンジしていきたいですね。
――元アイドルの肩書なので、色眼鏡で見られることもあるのでは
兒玉 卒業した先輩で活躍されてる方もたくさんいらっしゃる。本当に誇らしいですし、それに私の内面は今もアイドルなんじゃないかと錯覚することがあるくらいです(笑い)。アイドル時代のファンの方がついてきてくれてる感覚もあって。それは自分を強くさせてくれますし、個性の一つとも感じています。
――先月26歳を迎えましたが、こういう人になりたいとかありますか
兒玉 変わらず元気に明るく頑張って、あとは料理を覚えたいです。本当に女子力がないので…友達にパパッと肉じゃがを作れる女性になれたら理想ですね。
☆こだま・はるか 1996年9月19日生まれ、福岡県出身。2011年にHKT48の1期生オーディションに合格。19年に同グループを卒業し、現在は女優業を中心に活躍。今年は「空のない世界から」のほかにも「渚に咲く花」(11月11日公開)でも映画主演。11月25日には、2冊目の写真集「Stay 25」を発売する。
(出典 tokyo-sports.ismcdn.jp)
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